前校長・坂根先生 | 広島市立沼田高等学校同窓会サイト

〒731-3164 広島市安佐南区伴東6丁目1番1号
広島市立沼田高等学校同窓会事務局
TEL(082)962-1256 FAX(082)962-1349

前校長・坂根先生

同窓会Webページ開設に寄せて

広島市立沼田高等学校 前校長 坂根 文夫

広島市立沼田高等学校同窓生の皆様、ご健勝にてご活躍のことと推察いたします。平素は、本校に対していろいろとご支援をいただき厚くお礼を申し上げます。
 この度は、同窓会Webページの開設、おめでとうございます。これを機に同窓会の皆様の交流がますます円滑になり、親交が深まることを心からお祈り申し上げます。
 本校は、開校以来24年目を迎えており、卒業生は、8,000人近くに達しています。これまで、創設期の同窓会役員を中心に活動が行われており、周年記念行事が3回、総会・懇親会が8回開催されてきました。特に、総会開催年には会誌が発刊され、案内やその時々の記事が同窓会会員に配信されています。しかし、近年は個人情報保護の気運が高まり、名簿作成にしても本人了解を得る必要があり、住所や電話番号などの管理も厳格に行わなければならなくなっているなどの事情もあり、情報伝達が難しさを増していると聞き及んでいます。
 最近、学校経営において、「開かれた学校づくり」の一環として、Webページの充実が大きな課題となっており、本校でも公開性を高める取組みを進めています。リアルタイムの学校状況を発信するために、いろいろな工夫をしていますが、果たして多くの皆様に満足いただけているのか、また、どのように伝わっているのか、気がかりなこともあります。本校のWebページにも、「同窓会」コーナーを設け、情報を発信していますが、即時性という点では、やはり課題が多くありました。
 そうした状況を踏まえて、タイムリー、スピーディーに同窓会の現状や記事が発信できるシステムが稼働し始めたというのは、まことに時宜を得たものであり、本校にとっても有意義なものになると思います。
 今、どんどん少子化が進行し、高等学校を巡る状況はかつてないほど厳しさを増しており、「母校が消える」という状況が現実に起きています。実は、過疎の中国山地に生まれ育った私自身、既に、出身校は小学校・中学校が「消え」、今春、高等学校が統廃合され、「○○分校」という校名になりました。愕然としましたが、これは今、全国で起きていることです。
 沼田高校の名を消さないためにも、今、全力を挙げて学校経営にあたっています。どうか、このWebページ開設を機に、母校の現状、同窓会の現状をしっかり知っていただき、同窓生諸氏には、ぜひとも母校・同窓会の発展のためにご支援ご協力を賜りたいと思います。今、本校創設期の同窓生のお子様が高校進学期を迎え始めています。今夏、本校の「学校紹介」に参加した中学生の保護者アンケートに「(沼田高校に)私たちが通った頃は・・・」という記述を見つけて時の流れを実感しました。「母校に子供を預けたい」そういう同窓生がどんどん増えるような、確かな歩みを続けたいと思います。
 

平成20年9月寄稿

PC SP


上に戻る